バターのいとこ ユニフォーム



バターのいとこ」の新制服のデザイン・製作を担当しました。
今回の制服は、新たに生地をつくるのではなく、これまで使用してきた制服を解体し、再利用することからスタートしました。解体した生地は、栃木県宇都宮市で障がい者就労支援に取り組むTERASの皆さんに、一点一点刺し子加工を施していただいています。
また、「バターのいとこ」のパッケージに用いられている菱形のモチーフをワッペンとして制作しました。刺し子は、日本で古くから受け継がれてきた手仕事の技術です。布を丈夫にするための知恵であると同時に、使い手や作り手の想いを重ねていく営みでもあります。
これまで「バターのいとこ」が大切に育んできた価値や物語が、この制服を通してさらに未来へ受け継がれていくことを願いながら制作しました。
「バターのいとこ」は、酪農が盛んな栃木県那須地域から生まれたお菓子です。牛乳から作られるバターは全体のわずか4%ほどで、残りの多くは無脂肪乳となります。かつては十分な価値が見出されにくかった無脂肪乳に新たな価値を与えたいという想いから、このお菓子は誕生しました。
酪農家の努力によって生まれた牛乳を余すことなく活かし、地域の新しい循環を生み出そうとするその姿勢は、今回の制服づくりにも通じています。なお、パッケージデザインは2021年度グッドデザイン賞を受賞しています。